不況は成長のチャンス ー5つの方策は次の飛躍への足がかりー 機関紙142号

最近、周りの人からこのブログを見てると言われるようになった。
誰も見てないだろうと、割と素直な気持ちで書いていたのでちょっと気恥ずかしいのだが、懲りずに今まで通り書いていきます。
今回のテーマは「不況は成長のチャンス」
正直、今の弊社はとてもヒマな時期であり、気持ち的に焦っている。
そんな時、何をやらなければならないかが書かれていた。
まず、『「不況は成長のチャンス」。不況という逆境を通じて、さらに大きく発展を遂げる。』
不況の時期に、「高収益企業」となるべく、会社を変えて行かなくてはならない。ちなみに、「10%の経常利益率が出せないようでは、経営をやっているとは言えない」と教わっている。
ではなぜ「高収益企業」でなければならないのか?
それは、企業の「抵抗力」・「持久力」を持ち、企業を長期に渡って安定させるためである。そのためにも、経営12箇条にある「売上最大、経費最小」を追求していく。
そして不況時の5つの対策について説明があった。
◆不況対策①「全員で営業する」
社長も事務もデザイナーも、お客様のところに行って頭を下げて、仕事をいただくように努める。

営業の基本「お客様のサーバントたれ」

「お客様のためならなんでもいたします」と、まるで召使いのようにして、身を粉にしてお客様に尽くしていかなければ、不況時に注文をいただけることなど絶対にありえない。

◆不況対策②「新製品開発に全力を尽くす」
不況時に斬新なアイデアを持ってお客様のところをまわれば、お客様の方も手持ち無沙汰にしておられますから、話を丹念に聞いていただいた上に、アイデアも出していただき、思わぬ受注につながり、ビジネスを大きく拡大することもできる。

◆不況対策③ 「原価を徹底的に引き下げる」
乾いたタオルからさらに水を絞るように、徹底的に原価低減に努める。
また、今までの固定観念をとっぱらい、思い切って変革する。

不況の時に安い値段で少ない売上でも利益が出るような筋肉質の事業体質に改善しておくことで、景気が戻り売上が回復したときに、高収益企業となることができる。

◆不況対策④ 「高い生産性を維持する」
余剰人員を生産ラインから切り離す。そうすることで、製造現場の緊張感を維持する。うちは制作は1人しかいないから、例えば半日だけ制作して、残りの半日は、受注につながる仕事をしてもらうなどしてはどうだろうか?

◆不況対策⑤「良好な人間関係を築く」
人心の乱れの兆候が少しでもあれば、素直に反省し、労使関係を再構築するために、どうあらねばならないかを、従業員ともよく話しながら、自らも懸命に考えていくことが大切。

そして最後に勇気のでる言葉
「厳しい寒さに耐え、春に美しい花を咲かせる。」

しんどいことが多いほど、その困難を乗り越えた時に力がつく。
荒波に揉まれながら育った漁師と、穏やかな海でしか漁をしたことがない漁師では、前者の方がいい腕になるのは間違いない。

世の中の出来事は全て必然。乗り越えられない壁は与えられない。
今を全力で乗り切り、こんな時こそ誰にも負けない努力で、最後にはきっと美しい花を咲かせてみせる!

「人を育てる」機関紙141

今回は「人を育てる」
この塾長講話は、以前本部事務局から送られてきたCDに入っていたもので、今まで何度も聞いた内容であったが、頭で理解していただけで、実践できていないことが多くあった。
まず、「経営者が先頭を切って必死に働かなければならない」
いつの頃からか、経営者は現場で働きすぎてはならないと考え、できるだけ仕事を社員に任せ、自分はあまり働かないようにしていた。
創業時は、24時間365日体制で働いていた。
この努力と熱意が失われている現状に気づいた。
先月、今月と、弊社の売上はとても悪かった。
「もうダメだと思った思った時が、仕事の始まり」
今までのやり方を改める時だと思った。
『「我に続け」と率先垂範するトップのもとでこそ、真の人材は育つ』とあった。これからやろうと考えている事業があり、従業員に任せようと考えていたが、今後は私自身が中心となり、進めていく。
そして、どうやって人を育てていくか?
私は、自ら成長しようとせず、貝のように殻に閉じこもろうとする従業員に対して、どのように接したら良いか悩んでいた。
最初のうちは、できるだけ本人の考えを理解しようと努めてきたが、結局何も変わらない現状にイライラは募るばかりで、半分あきらめの気持ちになっていた。
しかしそれではお互いによくないことは頭では分かっている。
本人のやりたくないことを、強制的にやらせることは間違っているのか?
このままお互いが自分に甘えたままで、果たしていいのだろうか?
その答えは、次の部分にあらわれているように思う。
『小善は大悪に似たり』
『信念もなく部下に迎合する上司は、一見愛情深いように見えますが、結果として部下をダメにしていきます。これを小善といいます。表面的な愛情は相手を不幸にします。逆に信念をもって厳しく指導する上司は、けむたいかもしれませんが、長い目で見れば部下を大きく成長させることになります。これが大善です。』
『「お前は敵が打ってくる球が怖いために、こっちに逃げて来ようとしている。逃げてきてみろ。俺は機関銃を持ってきて、後ろからお前を撃ってやる。どうせ後ろに逃げてきても死ぬんだから、死ぬくらいの気迫で前へ進め」
そのくらい自らを追い込んで仕事をしなければ困難な局面を打開できませんし、自分の殻を破り成長できません。もう後ろがないという「絶壁」に立たされた時に初めて、人は真価を発揮するものです。』
『どんなにその人物が必要不可欠で、いなくなられたら困るような才覚の持ち主であっても、人間性に問題があれば情け容赦なくその歪な部分を矯正していきました。』
こうすることで会社は居心地の悪い場所になるかも知れないが、まずは信念を持って、本気で関わっていこうと思う。
そして今後は、営業も現場もデザインも私が先頭を突き進み、部下を率いて、修羅場を経験させ、現場で厳しく指導することを通じ、非凡な人材へと育てていくことを目指す。
あと、世界大会での経営体験発表(6名)が掲載されていた。
その中の記事には6名全員が共通して、京セラフィロソフィを社内に浸透させていったことで業績は好転したとあり、まるで水戸黄門が印籠を出した時に敵が「ははーっ!」とひれ伏すようなお決まりのパターンが、私にとってとてもワクワクさせられた。
それを習って、現在弊社では朝礼で京セラフィロソフィを輪読している。
人は変化を嫌う。思想の押し付けだと反発が出そうで最初は勇気がいったが、これだけ多くの会社で実践され、実績をあげている万能薬のようなものであると確信できるし、仕事においても、人生においても学んで決して損になる内容ではないので、今後も諦めずに続けていこうと思う。

企業統治の要諦 ー従業員をモチベートするー 機関紙117号

今回のテーマは、今の私にとってとても興味深い内容で、ほとんどの行をノートに書き写してしまった。しかしこれらが企業統治の初歩の初歩だとは。。。深すぎる。
それではこれらを更にまとめたものを書き綴っていきます。

①従業員をパートナーにする。

自分一人の力では限界があり、伸び代はたかが知れている。
だから従業員を採用し、彼らと一緒に仕事をすることで、成長発展を目指していくべき。
従業員には、自分と同じ気持ち(共同経営者)になって、仕事にあたり、事業をさせてくれる。まさに自分と一心同体になって仕事をしてくれるパートナーとすることが必要。とあった。
うちの会社にも1人はそう思ってくれてるだろうと感じる従業員がいるが、それ以外からは、まだそのような気持ちは私には伝わってきていない。
それはうまく伝えられていない自分の責任であり、悩んでいるところである。
まずは自分が相手をパートナーだと信じて接していないからではないか?
また、「私はあなたを頼りにしている」という言葉をかけ、日々そのような姿勢で接することが必要。ともあった。
私には今まで従業員に「頼りにしている」という言葉をかけたことはなかったと思う。
どちらかというと、「俺の足を引っ張らないよう、早く一人前になってくれ」という意識であった。
ここが私の足りない部分の一つであったように思う。
振り返ってみれば、例の元PTA会長のF氏からも「あなたには期待してる。ぜひ全国入賞を目指そう!」と期待感を持たされ、それが大きな力となったことは間違いない。

「皆さん、私と一緒になって、会社を発展させていこうではありませんか。そのために全面的に協力してください。私は皆さんと、兄弟あるいは親子のような気持ちでともに仕事をしていこうと考えています。単なるサラリーマンを超えた、そういう思いでともに仕事をしていきましょう。」

「まずは松江で一番の看板制作会社が目標です。」

まずは自分の意識を変え、あなたを頼りにしてるという気持ちで接していこうと思う。

②従業員を自分に惚れ込ませる

社長であるあなたに惚れ込んで、どこまでもついてきてくれる人たちをつくり、そのような素晴らしい人間関係をベースとして、会社を発展させ、彼らを幸せにしていかなければならないのです。

今の自分に全く足りていない部分だ。。。
うちの会社は、まだ心で繋がっているということはなく、よそよそしい部分が多いように感じている。
じゃあ一体どうすればよいのか?

それは、「自己犠牲を払い、従業員のことを最優先に考える。」だそうです。
考えてはいるけど、実践していない自分に気づきました。

また、「従業員に惚れてもらう」とは、言葉は悪いが「従業員をたらし込んで、自分のパートナーに仕上げていく」こと。と書かれていた。なるほど。

③仕事の意義を説く

私は彼らの仕事への意欲を何としても高めなければならない、モチベーションを高く維持しなければならないと考えた。

そのために、従業員に仕事の意義を語り続けなければならない。
我々の仕事を意義を、私はあまり伝えてこなかった。
「もっといいデザイン作って」、「文字をカットしといて」とか。
なので、今回まとめてみた。

新しいお店を作られるお客様がいらっしゃいます。

お店を作るということは、やったことがないと分からないと思うが、予想以上に大変なこと。

自分の人生をかけ、お金をかけ、時間をかけてお店を作られる。肉体的にも精神的にも本当に大変なのです。

私の会社を作るときも大変でした。ノートパソコンと机だけの創業でしたが、こんなにもしんどくて大変なのかと思ったものです。

そんなお客さんの夢と希望を背負って、我々は看板を作っているのです。

だから、適当に考えて、適当にデザインされた中途半端な看板は出せません。

本気でお客様のことを考え、お客様の成功と発展を願って看板作りに取り組まなければならないのです。

我々が企画し、デザインした看板がお客様の店頭につく。

それを見た消費者は、感じがいい店だな、イメージがいいなと入店される。

良い看板があることで、新しいつながりが生まれ、消費が発生し、商品を買った人も、売った人も幸せな気持ちになる。

我々の看板が、お客様のためになり、消費者のためになり、社会のためとなるのです。

そのように社会的に意義のある看板を設置できるかどうか、それが皆さんの日頃の働きによって決まるのです。

④ビジョンを掲げる

更に従業員のモチベーションをアップさせるために「ビジョン」を掲げることが必要。

京セラは創業してからずっと、「世界中に広げていこう」、「原町で一番の会社にしよう、その次は中京区一、京都一、次は日本一になろう」と言い続けてきた。

言い出した当初は、本人も本当にできるとは思ってはいなかったらしい。

しかし、何度も言い続けているうちに、自分もみんなもその夢を信じるようになった。

私も「松江で一番の看板製作会社にしていこう」と言い続けていこう。
きっとできる!!!

⑤ミッションを確立する

モチベーションを、さらに揺るぎないものにするのが、「ミッション」
会社の使命、目的を明らかにし、それを従業員と共有する。

京セラでは、月々の採算表を見ながら「今月は時間あたりがよくないではないか。一体、何をやっているのだ」と厳しい指導が行われる。

しかし、ただ時間あたりが悪いからと追求するのではなく、「大義名分あるこの事業に投資して、社会のために貢献しようとしているのに、こんな実績では事業を発展させることはできず、社会貢献もできない。赤字の原因を徹底究明し、早急に採算が良くなるよう、つまり事業目的を実現できるようにしなければならない。」

「私が厳しいことを言うのは、利益追及が目的ではない。この事業の大義名分を貫くために、利益が必要であり、事業を成長発展させなければならないのです。

だからこそ、稲盛塾長は業績の低下を厳しく叱っている。とあった。

利益が目的ではないのだ。そこも私が皆さんにうまく伝えられていない部分である。

我々の会社で置き換えると、『我々は「従業員の物心両面の幸福の追求」を経営理念とし、経営の目的としている。こんな実績では従業員を守ることはできない。この大義名分を貫くためには利益が必要であり、もっと頑張って事業を成長発展させなければならない。』となる。

⑥フィロソフィを共有する

経営者自身がフィロソフィを学び、それを通じて心を高めていく必要がある。また、自分自身を高めるだけでなく、フィロソフィを従業員に語り、車内で共有することにも努めていかなければならない。

京セラフィロソフィを信じて、それを丸呑みした企業、経営者ほど、成長発展を遂げている。稲盛さんの講和録から抜き出してそのまま話をする、それでいい。

稲盛さんも、最初は松下幸之助さんの言葉を借りていた。それを繰り返し言うことで、自分のものとなる。

世界で通用する、普遍的なフィロソフィを語るためにも、経営者である皆さん自身が心を高める努力を怠ってはなりません。

企業が小さいときには、経営者である自分の器も小さくても構いません。しかし、そのままでは決して企業は発展していきません。

しっかりとした哲学を学び、自分の器を大きくすることに勤めていかなければならない。

自社では、朝礼でフィロソフィについて学ぶことを始めました。私の勉強が一番の目的ですが、従業員の皆さんにも同じ考え方を学んでいただき、ベクトルをあわせ、いっしょに良い会社を作っていきたいです。

⑦企業統治の要諦は従業員をモチベートすること

最後にまとめ。

・まずは従業員をして、経営者である皆さんに惚れさせること

・仕事の意義を説くこと

・ビジョンを高く掲げ、ミッションを確立すること

・フィロソフィを語り続けること

・自分自身の心を高めていくこと

 
JALの再建の際に、最初に掲げられた言葉は次の言葉

「新しき計画の成就は只不屈不撓の一身にあり、さらばひたむきに只想え 気高く強く一筋に」中村天風

新しい計画を立て、それを成功させようと思うのなら、どんな困難があろうとも歯を食いしばってそれをやりぬくという不屈不撓の一心が必要。

そうであるならば、ただひたすらに思い続けなさい。一切の迷いがなく気高く美しい心でそれを貫き通しなさい。

「経営は強い意志で決まる」ということである。
 

また、JAL再建には稲盛塾長の力だけではなく、天の不思議な力が働いたからではないかと語られていた。「善きことを思い、善きことを行う」ことで、良い方向に不思議な力で吸い寄せられていくとのことであった。

経営者は色々なことをずっと考えているが、それだけではよくならない。
1日に一回でもいいから、「利他の心」、つまり自分だけではなく社会や他の人たち、相手の人たちを幸せにしてあげたいと思う心を、瞬間でもいいから思い出すことが必要ではないかと締めくくられていた。

闘魂 ー機関紙116号ー

今回の機関紙は、「闘魂」について記されていた。
稲盛塾長は、創業当初、どれだけ働けばいいのかよく分からなかったために、毎日夜も寝ないくらいに頑張って仕事をしてこられた。逆に言えば、経営者になったことで恐怖感が強くなり、そこから逃れようとするために必死に仕事を続けて来られた。
私も創業当時は365日24時間体制で働いていたのだが、いつの頃からか自分が全てやっていては会社が成長しない、従業員に任せるべきは任せて自分がいなくても会社が回るようにしたいとやってきた。
そういった考え方も間違っていないと思うが、それによって、自分の仕事が楽になるように向かってしまい、正直自分でも誰にも負けない努力で頑張ってはいないなと感じるようになっている。
そうではなく、空いた時間で自分にしかできない仕事を一生懸命こなし、それこそ営業時間が終わってからも自分に負けずに仕事を頑張って行う努力が必要であると感じた。
創業して間も無く、稲盛塾長は高額な費用を払って本田宗一郎氏の講演会へと参加される。その時の講演での開口一番「こんな温泉なんかに入って話を聞くのは時間の無駄。さっさと帰って仕事した方がいい」という本田宗一郎氏の言葉だった。
しかし稲盛塾長は、ここで格段に自分よりも優れた人物と直に接することの大事さに気づかれる。
優れた人はみんなお互いに自分より上の人と付き合いたいと思っている。それが「学び」であり、「研鑽」だからである。下のものはどんぐりの背比べみたいな連中と付き合うことになる。それでは天狗になるのがオチ。
人生で何か楽しいかというと、生きている間に素晴らしい友達、師弟、そういう出会いができることである。いかに立派な人物と知り合いになれるか、ということが人生で一番楽しいことだろうと思う。人生における出会いの場で、魂と魂が触れ合い、研鑽しあい、磨き合う。そういう場が一番素晴らしい。
そのような機会を授けるために、稲盛塾長は盛和塾に参加しておられる。
私は今まで、目上の人がいてもあまり近づかないようにしてきた。何を話していいのか分からない、自分なんかと一緒にいても、相手は退屈なのではないかと考えて。
しかしそれでは魂の触れ合い、研鑽、磨きあいには繋がらない。
どんぐりの背比べの中で安心しきっていては、成長はない。
今後、こういう場合には一番にご挨拶に伺い、魂と魂の触れ合いを意識していく。そうして自らの魂を磨くことを人生の目標としていく。
最後に、経営とは専門知識だけで成功不成功が決まるのではなく、経営者の心、考え方で決まる。つまり、経営のフィロソフィが立派であれば会社も立派になる。
そして経営者には「根性」と「ガッツ」が大事。
頭がいいだけでも、どんないい戦略を描けても、それだけではダメ。
不可能だと思えるようなことをやらなかったら、物事を成し遂げることはできない。人から「決してできるわけがない、あんなことがやれるわけがない」といういうことを、凄まじい根性と凄まじい闘魂で成し遂げる。経営者にはそいういう闘魂が絶対に必要。稲盛塾長は、創業当時からやってきた。第二電電もそう。
できなかったら言い訳しない。自分が惨めに思えるからときれい事をいうな。
私はどこか逃げ腰で、従業員とも衝突を恐れ、真剣に向き合わないところがある。それはなんとしてでも目標を達成しようという「根性」も「ガッツ」も持ち合わせていないから。周りの環境のせいにして、守りに入って低いところで自分を納得させてしまっている。これではいけない。
「松江で一番の看板業者になる」というのがまず第一歩の目標。
心のどこかで「やれるわけがない」「できるわけがない」と無意識に思い込んでいないか?
目標を会社に落とし込み、それを何としてでも達成するために「燃える闘魂」で仕事を進めていく。

機関紙115号

今回は、経営破綻したJALがいかにして復活したかについて触れられていた。

1、経営幹部から現場まで、フィロソフィーの浸透に努めた。
2、アメーバ経営による路線別、組織別の採算を翌日には分かるようにした。

これらが復活に大きな力となったのは事実だが、それだけではないのではと考えられた。科学的に説明はできないが、目に見えない大きな力が働き、急速に良い結果に導かれたのではないか。つまり、
3、善きことを思い、善きことをすれば、必ず善きことが訪れる。
塾長は「利他の心」を持ち、人間として正しいことを思い、実践してこられた。
簡単に言えば、それを神様が見ていてくださり、後押しをしていただいたのではないか。そうでもないと、こんなに順調にいくはずはないと考えられた。
また、盛和塾塾生がJAL応援団を作り、JALの利用を推進したり、応援のメッセージを送るなどしたことも大きな力であったと語っておられた。
ただし誤解してはいけないのが、美しい心だけあればよいのではなく、闘争心も必要。
目標を必ず達成させる闘争心、誰にも負けない努力を続ける闘争心、戦いに勝つという闘争心。
私にはこの闘争心が完全に不足している。
正しい心だけを追求(それもまだ中途半端だが)するだけで、いつでも穏やかでいることが正しいのだと勘違いしていた。
そうではなく、必ず目標を達成するのだと、時には部下に厳しく接してでも、闘争心を持って仕事に取り組んでいかなければ、会社を成長させていくことは難しい。
それが分かり、少しスッキリした。