「人を育てる」機関紙141

今回は「人を育てる」
この塾長講話は、以前本部事務局から送られてきたCDに入っていたもので、今まで何度も聞いた内容であったが、頭で理解していただけで、実践できていないことが多くあった。
まず、「経営者が先頭を切って必死に働かなければならない」
いつの頃からか、経営者は現場で働きすぎてはならないと考え、できるだけ仕事を社員に任せ、自分はあまり働かないようにしていた。
創業時は、24時間365日体制で働いていた。
この努力と熱意が失われている現状に気づいた。
先月、今月と、弊社の売上はとても悪かった。
「もうダメだと思った思った時が、仕事の始まり」
今までのやり方を改める時だと思った。
『「我に続け」と率先垂範するトップのもとでこそ、真の人材は育つ』とあった。これからやろうと考えている事業があり、従業員に任せようと考えていたが、今後は私自身が中心となり、進めていく。
そして、どうやって人を育てていくか?
私は、自ら成長しようとせず、貝のように殻に閉じこもろうとする従業員に対して、どのように接したら良いか悩んでいた。
最初のうちは、できるだけ本人の考えを理解しようと努めてきたが、結局何も変わらない現状にイライラは募るばかりで、半分あきらめの気持ちになっていた。
しかしそれではお互いによくないことは頭では分かっている。
本人のやりたくないことを、強制的にやらせることは間違っているのか?
このままお互いが自分に甘えたままで、果たしていいのだろうか?
その答えは、次の部分にあらわれているように思う。
『小善は大悪に似たり』
『信念もなく部下に迎合する上司は、一見愛情深いように見えますが、結果として部下をダメにしていきます。これを小善といいます。表面的な愛情は相手を不幸にします。逆に信念をもって厳しく指導する上司は、けむたいかもしれませんが、長い目で見れば部下を大きく成長させることになります。これが大善です。』
『「お前は敵が打ってくる球が怖いために、こっちに逃げて来ようとしている。逃げてきてみろ。俺は機関銃を持ってきて、後ろからお前を撃ってやる。どうせ後ろに逃げてきても死ぬんだから、死ぬくらいの気迫で前へ進め」
そのくらい自らを追い込んで仕事をしなければ困難な局面を打開できませんし、自分の殻を破り成長できません。もう後ろがないという「絶壁」に立たされた時に初めて、人は真価を発揮するものです。』
『どんなにその人物が必要不可欠で、いなくなられたら困るような才覚の持ち主であっても、人間性に問題があれば情け容赦なくその歪な部分を矯正していきました。』
こうすることで会社は居心地の悪い場所になるかも知れないが、まずは信念を持って、本気で関わっていこうと思う。
そして今後は、営業も現場もデザインも私が先頭を突き進み、部下を率いて、修羅場を経験させ、現場で厳しく指導することを通じ、非凡な人材へと育てていくことを目指す。
あと、世界大会での経営体験発表(6名)が掲載されていた。
その中の記事には6名全員が共通して、京セラフィロソフィを社内に浸透させていったことで業績は好転したとあり、まるで水戸黄門が印籠を出した時に敵が「ははーっ!」とひれ伏すようなお決まりのパターンが、私にとってとてもワクワクさせられた。
それを習って、現在弊社では朝礼で京セラフィロソフィを輪読している。
人は変化を嫌う。思想の押し付けだと反発が出そうで最初は勇気がいったが、これだけ多くの会社で実践され、実績をあげている万能薬のようなものであると確信できるし、仕事においても、人生においても学んで決して損になる内容ではないので、今後も諦めずに続けていこうと思う。

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