払いたいと思われる人になる

先日の会合で、松江を代表する企業の社長とお話をさせていただく機会があった。

その会社は工事代金が高くて有名だが、多くの顧客がおり、あちこちで工事をしているのを目にする。

その社長に、「なぜ工事代金が高いのに、多くのお客様が発注して下さるのか?」と大変失礼な質問をしてしまった。(酔っ払ってたので)

するとその社長は、「金額を下げれば簡単に仕事は取れる。しかしそれは営業の力ではない。金額が高くてもその人にお願いしたいと思われるようになければならない」とおっしゃった。

確かに、そこの会社の営業さんも現場の人も、とても魅力的で好感の持てる方が多い。


例えば給与や賞与にしてもそうだ。
「この人にはもっと多く払いたい」と思う人もいれば、「この人はまだ給与の分も働いていない」と思う人もいる。

仕事への頑張り度、会社への貢献度、人間性などによって自分の独断で考えているのだが、それでは納得できないという人も出てくる。

なので、「どうすれば給与をもっと多く支払いたいと思われる人になるか?」というのを明確にし、納得してもらえるようにしていこうと思う。


そして、仕事においてもお客様に「もっと弊社にお願いしたいと思われるようになるにはどうするか?」という視点で考えてみよう。

業界を地域を引っ張る会社

先日、業界で注目されている社長と少しだけメッセージでやり取りをさせていただいた。

そこに書かれていた言葉が「業界や地域を牽引していきましょう!」だった。

それを見て、ハッとさせられた。

創業して7年、会社を設立して5年、もうすぐ50才のおっさんになって、気持ちが守りに入ってなかったか?

もっと大きな志を抱き、視野を広く持たなきゃと思った。

今、周りには若くて勢いのある人がたくさんおられる。

気持ちだけはずっと若手だったのだが、いつの間にか若手の年齢は通り越していたようだ。

守りに入って小さく縮こまってないで、「業界や地域を引っ張る」突き抜けた会社を目指してこれからも頑張ります!!!

ラグビーワールドカップ

ラグビー日本代表の活躍に、ラグビーワールドカップに夢中になってる。こんなにラグビーが面白かったとは!

YouTubeも何度も見て余韻に浸ってる。最初に見たときは「なんで日本代表に外人が大勢いるんだ?」と思ってたが、皆さん日本人以上に日本人の心を持ってるように感じるし、今では日本代表の皆さんを心から誇りに思う。

そんな日本代表の勝利のインタビューを聞いてて、明らかにうちと違うと思ったことが2つある。

1つは、「自分を信じる」

明らかに格上で強い相手に対しても、チームの全員が勝つことを信じて戦っている。

その信じ込む力がすごいと思った。

我々の会社では、目標に対して本気で達成できると信じている人がいないように感じる。

会社の目標が達成できてもできなくても、自分には関係ない、目の前のことだけしっかりやればいいという考え方。

果たしてラグビーで、そんな考えの人が1人でもいたらどうなるか?

絶対に今の結果は残せてないと思う。

スクールウォーズでもやってた「one for all , all for one 」(1人はみんなのために、みんなは1人のために)

このような組織になるかどうかは、すべてリーダーで決まる。

つまり、自分を信じて全員の力をまとめ切れていないのは、リーダーである自分がまだまだだということなのだ。

2つ目は、先ほどとかぶるのだが「共通の目標。」

ベスト8という共通の目標を達成するために、過酷な練習に耐えてきたとインタビューに答えていた。

何をすれば目標を達成できるのか。。。?

監督やコーチの指導の元、チームが強くなるためにトレーニングを重ねてレベアップしてきた。

そこで自社と置き比べた時、自社の目標の達成のために自らをトレーニングしてきたか?という疑問にぶつかった。

正直、様々な施策は行なっているものの、自らのスキルアップはほとんど行なわれていないということに気づいた。

これでは、自らのトレーニングをせずに力をつけないまま、小手先のテクニックに走ってるだけでほないか?

大した練習もしないで、そんなんで勝てる???

人間的な部分を成長させるのが最も大事だと思う気持ちは変わらないが、それと同時に仕事のやりかたや技術もトレーニングして鍛えていかなければならない。

自分を信じる「気持ち」と、目標を達成するための「教育」。その2点がうちには明らかに足りなかったことを学ばせていただきました!

これをどう実践させるか、更に自分も勉強して社内に落とし込んでいきます!

新入社員

10月から新しいスタッフが入社してきた。

会社を設立して6年目。
目標は「毎年一人ずつ社員を増やす」だったのだが、昨年度は増やすことができなかった。

それで今期こそはと一番の目標を「新しいスタッフを入れる」とし、これまでそのための準備を進めてきた。これで社長をはじめ、営業、デザイン、施工、事務の担当者が揃った。

人を1人増やすには年間300万円近くかかる。
つまり、会社がそれ以上を稼げるようにしておかなければならない。

そのためには、今までと同じように仕事をしていては絶対に無理。
自分たちの意識と行動を変えていかなければならない。

話が変わるが、私が前の会社をやめたのは7年前。
やめた理由について、周りでは誤解している人もいるようなので説明しておくと、一番の理由は前の会社を守りたかったから。

自分は前の会社では代表権なしの社長だったので、実権は両親が握っており、やりたいことをやらせてもらえなかった。
特に両親の社員への対応が私には我慢できず、いつもケンカをしていた。
私は社員を大切にしたいと考えていたが、両親は社員を道具のように扱っているようにしか思えなかった。

最初の頃は両親と戦っていたが、しばらくすると経営幹部(家族)4人のうち、3人が社員のことを悪く言うようになり、太刀打ちできなくなってきた。
私が「俺の右腕となってくれ」と言ってた社員も両親によってやめさせられた。

社長の言ってることと会長の言っていることが違う。
こんなことで会社がまとまるはずがない。
当然社員は定着せず、業績も下がっていた。
それで当時寝たきりだった会長であり代表の父に直談判した。「もう引退して、自分を代表にしてくれ。」

しかし父の答えは「NO」だった。
それどころか、お前に継がせるくらいなら母に経営権を渡すと言ってきた。
そんなにも信頼されていなかったのかと悲しかったが、それでも母が代表権を持って仕切ってくれればそれでいいと思っていた。
しかし、その次の父の言葉で心が折れた。

「そんなにやりたいなら、会社を辞めて自分でやれ。」

自分はこの会社で死ぬまで自己を犠牲にしてでも一生懸命やっていくつもりだったが、自分はこの会社に必要とされていなかったのだと感じた。

それでもこの言葉を受け入れてやれるまでやってみようと、半年間全力で働いた。しかし業績はジリジリと下がっていった。

このままではこの会社はいつか必ずダメになる。
自分ももう自分の力に限界を感じていた。

そこでハッと思った。
会社が一丸となるには、私以外の3人は同じ考えなのだから、自分が引けば会社が一つにまとまるのではないか?

自分の理想とする会社は作れなかったが、他の3人の家族が力を合わせれば理想とする会社ができるかも知れない。

そう思ってやめることを決心した。40歳の誕生日の前日だった。

貯金もない、スマホも車もパソコンも返却したので持ってない。
文字通りゼロからのスタートなので不安しかなかったが、自分が犠牲になるしかないと思ってた。

そしてこれからは自分が「人のための会社をつくる」との思いで、自分の家族も、前の会社も背負う覚悟で独立した。

当時決めていた自分のルールがあった。
・前会社のお客様の仕事は受けない。しかし前の会社に断られたなど、どうしてもという場合のみ受ける。
・営業活動や広告宣伝は一切しない。(前の会社とバッティングするから)
・受注したら、前の会社に発注する。

前の会社の社員数名から、もうやめたいと何度か相談がきた。
しかし、あなたがやめると会社がダメになってしまうから、もう少し我慢してくれと何度か説得したこともあった。

そしてある日、ようやくまとまった仕事が受注でき、やったと思いながら前の会社に仕事を発注したら、受けることができないと断られた。
残念な気分だったが、同時にもう前の会社は背負わなくていいのだと少し気が楽になった。

それから1年半後、松江で会社を設立した。
その理由は、出雲で頑張っていてもお互いの首を締めることになるから。
それと、自宅では社員が幸せになれる会社は作れないと思ったからだ。

そして今回、新しく社員が入ってくれた。
その社員は看板業は初めてだが、可能性は無限大。
この社員には家族もいる。この社員と家族を、うちの会社全員の力で、どのようにしたら幸せにできるかなあと考えている。

会社も、そこで働く人も、関わるすべての人が皆幸せになれる会社を目指してこれからも頑張り続ける。

勉強しても行動しなければ知らないのと同じ

さっきデザイン会社を経営する知人と共通の知人A氏について話してた。

「Aさん、最近一生懸命に倫理のことを勉強してて、変わったよ」

恐らく倫理の会に誘うトークだと思うが、私にはA氏が変わったようには見えなかったし、実際に最近「お前、勉強しててその行動なの?」というエピソードが重なったので、言い返してしまった。

「勉強しても行動しなきゃ意味なくないですか?」

勉強が目的になって、いいこと聞いたなぁ〜って満足してるだけじゃ全く意味がない。

ルールを知ってても、守らなくては意味がない。

マナーの勉強をしても、実践しなければ意味がない。

やるかやらないかは自分次第。

強い意志と熱意。

趣味ならともかく、やらないなら金と時間の無駄だからやめちまえ。

追い込む

私は英会話教室に通っているのだが、少し前から日本語をしゃべると100円罰金ルールができた。

英語しか話せない追い込まれた状況を作ることで、英語でアウトプットせざるを得なくなった。

そのルールができてから、以前よりスムーズに英語がでるようになったし、何よりとても楽しい。

それまでは教室内でかなり日本語が飛び交っており、誰もが英語に詰まるとすぐ日本語をしゃべっていた。その時はあまり自分自身の成長を感じられなかった。

やはり、すぐ逃げ道に行ける状況では、成長につながらないのだと感じた。

筋トレだって、しんどくなってすぐに休んでいるようでは、筋肉に負荷がかからず筋肉はつかない。

「もうだめだと思ったときが仕事のはじまり」という言葉があるが、やはりなんでも簡単に諦めて逃げていては力がつかないのだ。

ということで、簡単な現場をスタッフ一人で行かせることにした。

不安はあるかと思うが、自分でやらざるを得ない状況に追い込まなければ、いつまでたっても何もできない。

別に失敗してもいい。失敗は成功のもと。

何事も失敗を恐れずに頑張って欲しい。

HAPPYカード

社員が幸せになる会社になるために何ができるかな?と考えた時に、
社内のコミュニケーションが活発であることが重要だと考え、
「HAPPYカード」というものを導入した。

これから改善していく予定なので、とりあえず枠は手書き。

「Thanksカード」「ありがとうカード」と同じで、ありがとうの気持ちを伝えるカード。
それがいつの間にか呼び名が「HAPPYカード」になってた。笑

ありがたいと思ってても、言葉に出して言いにくいこともあるし、
本人がいない時にありがたいと思うこともある。そんな時にサクッと記入して貼っておく。
相手に対する感謝の気持ちを探す練習にもなる。

こんなことで感謝されてたの!?なんて知ることができたりして面白い。

始める前は長続きするかな?とか、負担に感じないかな?なんて心配する声もあったけど、今のところはやってよかったと思ってる。

ちなみに、社員は5枚書くと500円もらえる。
私は20枚かかないと罰金5000円。

そのせいか、私へのありがとうが一番少なくて若干さみしい。

韓国社員旅行

数ヶ月前、あまりに飛行機代が安かったたために急遽決めた会社での韓国旅行。

飛行機代は米子〜ソウル往復で16,000円くらい。ちなみにこれは3人分の料金。大阪に行くより安い。

それに私は数年前に韓国に行った時、日本とは違う韓国のサインにとても影響を受け、そこからLEDサインに注目して多くを取り扱うようになった。

これはみんなにもぜひ見てもらいたい!って思ってたことも理由の1つだ。

しかしその後、日本のホワイト国除外により、両国の仲は最悪に。。。

毎日流れるニュースの影響を受け、さすがに韓国行きに不安を感じる社員もいるだろうなと心配してたが、中止にはならずなんとか行くことができた。

私についてきてくれた社員、送り出してくれた社員の家族、留守中にお世話になった全ての人たちに感謝です!

そしてソウルから今朝帰ってきたわけだが、第1の感想は「みんないい人」

ホテルの人も、タクシーの運転手さんも、ショップの店員さんもみんな親切だった。日本国内を旅行していても、正直、日本人はここまで親切じゃない。

我々は日本語で話しかけてるので、相手は日本人だと分かってたはず。それなのに笑顔で色々教えてくれたり、サービスしてくれた。

変な人とは出会わず、とてもラッキーだった。(中国の方が、よっぽど変な人と出会う確率が高い。)

しかし、向こうのテレビでは反日ニュースがバンバン流れていたのは事実。

そして、日本名の店に「ボイコットジャパン」のシールが貼られていた時は少し残念な気分になった。

政府やマスコミの情報もある意味事実だけど、それに影響されて全ての韓国人が悪いと思い込んでしまわない方がいい。

やはり自分の目で実際に見て経験しないと分からないことがある。

それが他の社員にも伝わってたら、それが一番の収穫。

反省

自分では気づかないうちに、相手に不快感を与えていることがある。

先日、弊社の対応に至らぬ部分があり、大事なお取引先様を怒らせてしまった。

過程はどうあれ、多くの時間があったのにも関わらず、対応が雑になってしまったためにこのような事態を招いてしまった。本当に申し訳なく思っており、心よりお詫びを申し上げます。

今回、契約に関する弊社の認識が甘かったというのが理由の1つだ。

会社により、色々な考え方がある。

弊社の場合は、これまで契約というものをあまり重視してこなかった。数百万の仕事でも契約書を交わさず、簡単な確認書を作るだけだ。

また、契約書を交わす日に関しても、仕事に着手してから後で交わすことも珍しくない。これは公共工事でも今までよくあったことだ。

しかし、だからといって他社もそうであるとは限らないのだ。一緒に仕事をするのであれば、他社の考えを尊重していく必要がある。

人間同士でもそのような価値観の違いで、相手を怒らせてしまうことがある。

私は、時間に対してシビアだ。

少しでも時間に遅れると怒る。

特に現場のスタート時間に協力業者が遅れてくると、やる気があるのかと頭にくる。お客様にもいい加減なイメージを与えてしまうし。

今回のトラブルの理由の1つに、弊社スタッフが約束の時間に連絡もせずに遅れたというのもどうやらあるようだ。

社員に対しては、会社にギリギリに出社されると嫌な気分になる。

会社の始業時間までに間に合えばいいという考えもあるだろうが、私はそれはテストで言えば100点満点中、35点の赤点ギリギリだと思っている。

社会人として人間として、それではだらしがないんじゃないの?と思っている。まず行動が美しくない。

何より、それで嫌な思いをする人間が社内にいるのならやるべきではない。それでも相手のことを考えず、自分の主張を通して和を乱すのであれば、私は会社にいてもらわなくてもいいとさえ思っている。

このように、お互いの価値観の違いで気づかないうちに相手を不快にしてしまうことがある。しかし、これが相手に言われないとなかなか気づかないのだ。

そして一度抱いた不信感は心の中にくすぶり続け、普段では気にしないようなことも気になるようになる。それが積み重なった先に待っているものは破局。

話を元に戻すが、今回お取引先様から苦言をいただいたことは、自らの気づかなかった甘い部分を認識することができ、本当に有り難いことだと思っている。

しっかりと反省し、今後このようなことが起こらないように私自身の意識を改め、社内でも話し合っていく。

最後に、これらの原因の根底にあるものは「緊張感の緩み」であり「甘え」だと思っている。

後でもいいや、何も言われないからいいや、今までと同じでいいや。

そんなぬるい意識の会社は、世の中からいらんと言われるよ。

常に周囲に緊張感を張り巡らせ、全力で仕事に取り組んでいこう。

無茶振り

先日、久しぶりに同友会の例会にゲスト参加。
テーマは「あなたの考える企業の成長とは?」
その中で印象に残ったのが、「無茶振り」

報告者は、かなり前にある組織でやったことのないとても重要な仕事を任され、見事にそれをやり遂げた。

そしてその報告者の部下が同じテーブルにおられたが、話を聞くと、それまでやったことのない飲食部門を任され、悪戦苦闘しながらも立派な結果を残される。

これを聞いて、人に仕事を任せる際に「あの人はまだ力が足りない」とか、
「まだ経験がない」というのはあまり関係ないんじゃないかと思った。

そしてそれを受ける人が、「私にはまだそんな力がない」、「役不足です」というのも、言い訳にしかならないと思った。

たぶん、そういう人はいつまで経っても自信は生まれないと思う。
私だってそうだ。今でも経営者としてまだまだだと思ってるし、多分一生まだまだだと思っているだろうが、0から始めた会社が7年間も会社を維持できているのは事実。

何事もやってみないと分からないじゃないか。
その時は力がなくても、未来進行形で物事を考える。
部下には、実力の一歩上の役割と権限を与える。
子どもには、1人で行きていけるように思い切って手を離す。(目は離さず)

そうすることで、人は成長していくのだと思う。

討論の発表で、「企業の成長とは「人」の成長であり、「経営者」の成長である。」といった意見が多く出た。

ちなみに私は最初、企業の成長とは「粗利益を増やす」と「従業員数」だと考えていた。確かに外部から見て分かりやすいし、数字なので説得力もある。

ただ、それだけでは企業の成長としてはもの足りないと思ったので、「社風・会社文化の向上」を付け加えた。どれか一つが飛び抜けていてもダメで、これらのバランスが重要であると思ったからである。

話は脱線するが、久々の同友会例会への参加であったが、残念ながら組織が成長しているとは全く思えなかった。グループ討論での自慢話、それを遮らないグループ進行、時間を守らない、そして何より全体が本気で経営を学んでいるという空気感を感じなかった。

果たしてこの組織は数年前と比べて成長してるのか?
人数や財務内容は成長していたとしても、それだけではもの足りないのでは?
「経営の勉強を通じて親睦を行う会です。」と言うのなら、とても素晴らしい会だと思うが。

外部から見たらそう見えました。すみません。