自分では気づかないうちに、相手に不快感を与えていることがある。
先日、弊社の対応に至らぬ部分があり、大事なお取引先様を怒らせてしまった。
過程はどうあれ、多くの時間があったのにも関わらず、対応が雑になってしまったためにこのような事態を招いてしまった。本当に申し訳なく思っており、心よりお詫びを申し上げます。
今回、契約に関する弊社の認識が甘かったというのが理由の1つだ。
会社により、色々な考え方がある。
弊社の場合は、これまで契約というものをあまり重視してこなかった。数百万の仕事でも契約書を交わさず、簡単な確認書を作るだけだ。
また、契約書を交わす日に関しても、仕事に着手してから後で交わすことも珍しくない。これは公共工事でも今までよくあったことだ。
しかし、だからといって他社もそうであるとは限らないのだ。一緒に仕事をするのであれば、他社の考えを尊重していく必要がある。
人間同士でもそのような価値観の違いで、相手を怒らせてしまうことがある。
私は、時間に対してシビアだ。
少しでも時間に遅れると怒る。
特に現場のスタート時間に協力業者が遅れてくると、やる気があるのかと頭にくる。お客様にもいい加減なイメージを与えてしまうし。
今回のトラブルの理由の1つに、弊社スタッフが約束の時間に連絡もせずに遅れたというのもどうやらあるようだ。
社員に対しては、会社にギリギリに出社されると嫌な気分になる。
会社の始業時間までに間に合えばいいという考えもあるだろうが、私はそれはテストで言えば100点満点中、35点の赤点ギリギリだと思っている。
社会人として人間として、それではだらしがないんじゃないの?と思っている。まず行動が美しくない。
何より、それで嫌な思いをする人間が社内にいるのならやるべきではない。それでも相手のことを考えず、自分の主張を通して和を乱すのであれば、私は会社にいてもらわなくてもいいとさえ思っている。
このように、お互いの価値観の違いで気づかないうちに相手を不快にしてしまうことがある。しかし、これが相手に言われないとなかなか気づかないのだ。
そして一度抱いた不信感は心の中にくすぶり続け、普段では気にしないようなことも気になるようになる。それが積み重なった先に待っているものは破局。
話を元に戻すが、今回お取引先様から苦言をいただいたことは、自らの気づかなかった甘い部分を認識することができ、本当に有り難いことだと思っている。
しっかりと反省し、今後このようなことが起こらないように私自身の意識を改め、社内でも話し合っていく。
最後に、これらの原因の根底にあるものは「緊張感の緩み」であり「甘え」だと思っている。
後でもいいや、何も言われないからいいや、今までと同じでいいや。
そんなぬるい意識の会社は、世の中からいらんと言われるよ。
常に周囲に緊張感を張り巡らせ、全力で仕事に取り組んでいこう。