思いやり塾2024

土曜、日曜と二日間に渡って開催された第15回思いやり塾に参加。コミュニケーションに関する体験型の講習会です。

もう20年近いずっと前、思いやり塾が始まる前の同じ先生の講習会に参加させていただいた。そこが自分のコミュニケーションの概念がガラッと変わった日。

元々コミュニケーションは苦手としており、なんで自分の考えがみんなに伝わらないのだろうと悩んでいた。そんな中、聴き方、伝え方などのコミュニケーションの根本を教わり、その後この思いやり塾に何度か参加することで今も自分の中に根付いている。

お陰様で以前よりはかなり風通しの良い会社になったと感じている。

人は生きていくうちに少しずつ成長していく。学んだところがスタート地点で、そこから実際に行動をしていったり、壁にぶち当たった時に学びが呼び起こされ、学んだ道に沿って成長していく。

「その話、聞いたことあるからいいよ」という人もいるが、知っててもやってなければ全くの無意味。出来てないからやる。私もまだまだ。

来年は最終回とのこと。

家族で、会社で、社会で、コミュニケーション力を高めたい人はぜひ受講していただきたい。

ゆでがえる

ダイエットの時は1週間で5kg落としてやろうと断食したり水抜きしたり徹底的に自分を追い込んで達成した。今度は会社の経営計画を絶対に達成してやろうと1日中、寝る時まで考えてる。

人間は変化が嫌いな生き物で、今までぬくぬくしてた環境を変えようとすると必ず反発が起こる。それが元々自分が言ったことであっても、言うのと行動するのでは全く違うので、すぐには受け入れられない。目標を目指そう!オー!✊となっても、それはあくまで経営計画というマラソンのスタート地点であり、始まりなのである。

しかし何もしなければ確実に会社は衰退していく。心地いい状況から動きたくなく、そのまま何もしなければ全滅してしまう。何も知らないとそこに気付けず、今のままでなんとかなるだろうと思ってしまうが、学べば学ぶほど、知れば知るほど危機感が強まる。悪くなる前に対策を打っていかなければならない。

ゆでがえるという言葉がある。熱いお湯にカエルを入れると驚いて飛び出てしまうのだが、じわじわ温度を上げていくと気づかずにそのうちゆであがってしまうそうだ。

会社の環境もよくこれに置き換えられる。急激な変化には驚いてすぐ反応するが、ゆるやかな変化にはなかなか気づけず、気づいた時にはゆであがってしまってどうにもならない状況になる。そうなる前に組織を動かすのがリーダーの役割の一つ。

次の課題はどうやって全員で目標に向かっていくか。一人でやる目標達成は簡単。自分が一生懸命やればいいだけなので。ダイエットも資格試験もほぼ自分だけでやってきた。しかし組織でやる目標達成は違う。自分ひとりではできない。まずは失敗を繰り返してでも実践を重ねて学んでいく。

ご無沙汰

先日、お問合せのあったお客様からブログを見たのがきっかけと伺った。

うちのWebサイトを検索するとブログがトップに現れたりするので2年半ぶりに投稿。
これから週一で発信していくぞ!(固い決意)

さて、先日社内で今期の経営計画を発表し、共有を行った。ちなみに4月が期首なので2ヶ月遅れの経営計画発表。

今期は引き締めていかないといけないから経費削減が必要だとか、生産性を高めていかないといけないという話をしたはずだが、まだまだたるんでてぬるい部分がある。

まずは今のままじゃダメなんだと全員の意識を変えていかなきゃならない。

立場が変われば

会社が儲かって、従業員は臨時ボーナスをもらいました。
さて、あなたは何に使いますか?

①「貯金をします。なぜなら将来が不安だから。」
②「将来のために投資します。」
③「自分の欲しいものを買って消費します。」
④「いつもお世話になっている家族に渡します。」

今度みんなに聞いてみようと思いますが、
全体的に①の答えが多いような気がします。

さて、これを自社に置き換えてみます。
会社が儲かって大きな利益が出たとします。
さて、社長は何に使いますか?

①「貯金をします。なぜなら将来が不安だから。」
②「将来のために投資します。」
③「社長の欲しいものを買って消費します。」
④「いつもお世話になっている社員に渡します。」

気持ち的には①です。これから何が起こるかわからないし、コロナでお金も借りてるし。
②は前向きですね。利益を生むためのモノや人に投資する。
③は会社を私物化してますね。
そして私は④を選びます。

私の尊敬する北九州の看板屋社長が若い頃、会社に大きな利益が出て、税理士の先生に「どうやって節税しようか?」と相談に行ったそうです。
そうしたらその税理士先生は「全部社員に配りなさい」と言われたそうです。
それを聞いた看板屋社長は納得できなかったそうですが、最終的に一人100万円ずつの賞与を渡されました。その頃の従業員数は5名くらいだったと思います。(うちと規模はほぼ同じ)

そしてその会社は今や50名近い社員数となり、北九州の優良法人として表彰をされるようになり、その社長の経営哲学を学びに多くの人が訪れています。

自分でもアホかなと思いますが、やってみて失敗したら反省し、またやりなおせばいい。
今までもそういう決断をして後悔したことはありません。
まずは出す方が先。
部屋の戸を開けて風を出せば、窓から新しい風が入ってくる。
さすがに100万は無理ですが、近年の賞与は満足のいく額を支給できなかったので、今回は精一杯頑張ろうと思う。

自社は全従業員の物心両面の幸福を追求する会社。
まだまだ道半ばですが、全従業員との信頼関係を築きながら進んでまいります。

優しさ

昨日はとある会の視察研修で、地元のお偉いさん方と総勢14名でバスで各地を回らせていただきました。

私はこういう場だと気後れしてしまい、いつも小さくなっています。
周りは地域を代表する企業の経営者や幹部の方達なので。。

そんな中、ある2人の方はそんな私にも気さくに声をかけて下さいました。
それで気持ちが少し楽になり、結果的に大変有意義な会となりました。

それから1日経ち、休みの日にお礼状を書いていた時にふと思い出しました。

「優しさ」

私が以前、半年間に渡って受講していた研修の中で、「優しさ」という言葉がよくでてきました。私がその研修を受けようと思ったのも、その研修を主催する企業のトップの方の優しさに心を撃たれたからでした。

看板業で当時100億円企業のその社長は、我々若手に対しても対等に、優しく丁寧に接してくれました。(しかしその社長は元は鬼のようで、しょっちゅう灰皿が飛んできたと幹部の方は話されてましたが。。)

私はこれまで「優しさ」よりも「厳しさ」を優先させてきました。
割合としては4:6でしょうか?
会社は仲良しクラブではない。甘えることは許されない。たるんだ気持ちで働くのはけしからん。。。その代わりに従業員が働きやすいように様々な制度を導入してきました。

しかし現実は、ストレスを抱えながら働く社員が増えました。
もしかしたら、昨日の視察研修の時の自分みたいな心理かも知れない。

「厳しさ」は今のままでキープして、「優しさ」だけを増やしてみよう。
自分がこれまで先輩経営者からやってもらって、気持ちが楽になったようなことを今一度思い返してみます。

転職

知人が経営する会社で働いていた社員が、よく知っているライバル会社に転職すると聞いた。

知人はその社員を新卒から育て上げてきたが、ようやく仕事が一通りできるようになった時に突然やめることになったと言っていた。それを聞いた時、私は心が痛んだ。

私も今まで経営を行ってきた中で何度も経験がある。
作っては崩れ、作っては崩され。
それでも一歩一歩前に進んでいかなければならない。

そういえば亡くなった父の会社も、職人さんがごっそりやめて新しい会社を作ったことがあったと聞いた。本当に辛かったことだろう。しかしそれをきっかけに、父の会社は職人の世界から装置化へと変革していった。

知人の周りの人間は、その辞めた社員のことをあまりよく言ってなかった。
私もその辞めた社員から何も聞いていないので、社員が悪いのか、会社(経営者)が悪かったのかよく分からない。
それでも私は知人の会社を応援してたので、今日その転職を話を聞いた時はその社員のことを何て恩知らずなやつだと気分が悪くなった。

しかしこれを書きながらよくよく考えてみたら、もっとひどい奴がいた。
それは10年前の自分。
両親の期待を一身に背負って育ててもらったのに、私は父の会社を飛び出した。
家業を存続させるためには自分が引くしかないとの覚悟から。
人には様々な事情がある。

そんなことがあったからこそ、もっと従業員を大切にしなきゃと思う。

ビジョン経営

経営者の勉強会で何度も問われる「ビジョンを持ちなさい。」

そうなのかとこれまで何度も将来のビジョンを思い浮かべたり考えたりしたけれども、すぐにどこか記憶の彼方に飛んで行ってしまった。

そして前回弊社で社員に向けて開催されたストレスに関する勉強会で、社内の会社のビジョンが浸透していないことが、社内に不安がある原因だみたいなことを先生に言われた(らしい)。

それを聞いた時は、自分がビジョンを描いていない姿勢を恥ずかしく思った。

そしてそれからビジョンについてよく考えてみた。
自分のビジョンとは一体何なのか? なぜ明確なビジョンがないのか?
ビジョンがない経営者はダメなのか?

それに対する今の考えがこうだ。

自分には5年、10年先のビジョンはない。
でも今確かに言えることは、我が社はこれからも毎年従業員の給与を増やしていく。それはなぜか。従業員の物心両面の幸福のため。

そのために会社を成長させる。
だから人も採用するだろうし、売上目標をしっかり管理しなければならないし、全員が頑張ろうと思える職場環境づくりをしていく。

人が頑張るために明確なビジョンが必要。
そんな感じで考えてた。順番が逆だな。

それは経営者としてダメなのか?
ある経営者へのアンケートでも、自らの課題に「ビジョンがないこと」と書いた。
それで色々とネットでも調べてみたが、今の段階ではビジョンが描けないなら仕方ないって思ってる。

私は経営者向けのいくつかの組織に入ってくれとこれまで何度か頼まれてきたが、その組織のビジョンに共感して入会したことは一度もない。
自分にとってその組織がいいか悪いか、ただそれだけだ。
組織にビジョンがなければ、良くなるためのビジョンを自らが描けばいい。
それが描けないなら組織に入会することはない。

入会するだけで良くなりますよとかこんなリターンが得られますよと、それこそビジョンを掲げて安心させて勧誘する人がいるが、詐欺がよく使う手段でもある。

ビジョンとか小難しいことを考えるのではなく、今の自分の中にあるイメージや考えを伝えることは大事だと思う。こちらは社内で理解し共感してもらえるようにしていこうと思う。

テレワークと危機感

先週の水曜日から大阪に出張して、3日後の土曜日に帰ってきました。商談の機会が多くあり、人もいっぱいだったので今週は大事をとって自己隔離してます。明日で帰ってから5日経つけど体調は良好。コロ助の潜伏期間の平均が5日らしいので、明日抗原検査を受けてから出社しようと思います。

仕事はテレワークでやってます。スマホでもある程度はできるので、出張中は電車移動の時とか隙間時間でやってました。それができるのも出社してる社員の協力があってこそ。テレワーク初めてからかれこれ1週間経ちますが、そんなに不自由は感じていないどころか、楽チンで快適なのでしばらくこのままでいたい。

東京や大阪の人の話では、新卒社員が入社してからまだ一度も出社したことがないとかよく聞きます。全く仕事を知らない人でもできるんだからうちでもできないはずがない。

いつだったか忘れたか、社長がいつまでテレワークを続けられるかチャレンジをしたことがある。確か1ヶ月くらい続いたはず。もちろん仕事はしてた。自分の仕事が半分と、部下の図面とか見積とか書類をチェックするのが半分。以前は隅々までしっかり目を通してたけど、最近はサラッと目を通してオッケーだしてる。そこそこできてるし、時間もかからないし。

しかしやはりリアルはいいものである。今回の出張では講演もあったが、ウェビナーやYouTubeよりもやはり価値があるように思う。展示会だつて、バーチャル展示会とか本当にしょうもないと思うが、やはりリアルはいい。

プロスポーツでも、旅行でも、ライブでも、ウェブで映像や音声などの情報を得ることはできる。しかし実際に行ってみると全く違う感動を覚える。やはりリアルはいいよねとなる。

果たしてそれが本当にいいのかと思うこともある。仕事でもやはりフェイスtoフェイスじゃないとね、とか、基本は電話で伝えないと、など私はそれらは(一部は)古い考えだと思っているしあまり好きではない。

何が言いたいかというと、今は当たり前になりつつあるテレワークやWEB会議が、リアルじゃないから伝わらないよねと言ってみても時代に取り残されていくだけで、その良さ(どこにいてもつながるとか、感染リスクが減るとか)を認めて積極的に取り入れていくことが重要であること。

時代はものすごいスピードで変わっているのに、振り返ると10年前とやってることが何も変わってない。価値観もあまり変わらず、新しいものを受け入れずにいては、これからどんどん差が付いてくると思う。

それが今の自分の一番の危機感。

なんか知らんけど

県の広報誌に掲載されてます。しかも見開き2ページで。

島根県内全ての世帯に25万部配布されるとか。

うちより立派でいい会社は山ほどあるのに、なんでうち?って感じです。

プロ意識

以前、徳島で知り合った仙台在住の同業女性(当時支店長)が独立されたと業界誌で知った。

その記事の中で目に止まったのが「ファブレス経営」。つまり、工場を持たず外部に生産を委託している製造会社のこと。その分、企画開発に注力でき、環境の変化にも対応しやすい。この手法を取り入れてる有名な企業にはアップルや任天堂がある。

ファブレス経営とは?有名企業が取り入れているビジネスモデルについて紹介

ファブレス経営こそ自社がやってきたことである。開業資金が少なかったというのも工場を持っていない大きな理由だが、工場を持つことの様々なリスクを排除したかったというのが大きい。

工場を持つということは、土地や設備が必要となる。特に設備は持っているだけでお金がかかる。同業者なら必ず持っているインクジェットプリンターも、インク代、メディア代、保守料など結構お金がかかる。おまけにそれを動かす人間も必要。それなら外部に委託する方が安くて早くて管理も楽。

それと一番は人の問題。工場を作るには職人を育てなければならない。それには何年もかかるし、自分は職人ではないので教える自信もない。また、暇な時に職人さんを遊ばせておくわけにもいかない。それなら協力してもらえるプロフェッショナルな会社と仲良くお付き合いして、仕事が発生した時に協力していただいた方が良い。

ただし製造を外部に委託するやり方はそんなに簡単なことではない。他の会社と同じようなことをやっていては、どちらで作っても大差がなければ価格で比較されてしまう。実はうちは価格競争力のノウハウも持っているのだが、それで安売りをするのはあまり好きではない。

お客様に選んでるいただける企業努力も必要だし、お客さまにとっての付加価値を高めていくことを追求していかなければならない。

そのためにも高いレベルの社員教育が必要。人間的にも技術的にも自らを高めて続けていかなければならない。

ただのんびりと与えられた仕事をこなして働いているサラリーマン根性ではダメ。お客様への付加価値を高めるためにもプロの意識を持つこと。

例えばプロスポーツ選手は試合に出ていれば給料がもらえるわけではない。試合に出るための努力を重ねて重ねて、常にレベルアップをしている。そうしない選手は置いていかれる。

会社も一緒。自己成長をしようと努力しない人は置いていかれる。どうしてもできないことは悪くない、物覚えが悪いのも仕方ない。しかしできるように努力していないのは、できない言い訳にしか聞こえないし私は認めない。

どこかの社長が言ってた。「会社で成長したいという人は雇わない。成長したいならお金を払って学校へ行くべき。私はサラリーマン時代、会社で力を発揮するため、夜間の学校に自ら通っていた。」

会社に依存しないプロ意識を持って欲しい。