先日の台風でうちがつけた看板も何箇所か被害が出たのだが、1箇所は施主さんに納得をいただけず支払いはしたくないとのこと。
前回の台風は予想以上に強い風が吹き、信号は曲がるわ、木は倒れるわ、挙げ句の果てには宍道湖の船までひっくり返ってた。(初めて見た)
うちで作った看板には保険がかかっている。大風で飛んだり落ちたりした場合に人やものを傷つけた時に支払われる「賠償保険」。
確か対人3億、対物1千万まで出るはず。
しかし台風が原因の場合は一切保険金は支払われない。誰のせいでもない、不可抗力という扱いになるからだ。
それでも施主さんの気持ちも分からなくもない。設置して3年もしないうちに看板が飛んだのだから。
それでうちもできる限りの協力はさせてもらったのだが、全くらちがあかない。そしてその物件は施主との直接取引でなく、一社代理店さんが中間に噛んでいたので余計にややこしい。
どのように対処しようか悩んだ。そこで昔聞いた話を思い出した。
確かお菓子やさんだったと思うが、徹底的な顧客第一主義を貫いておられ、お客様のクレームがあった際は金に糸目はつけず、たとえお菓子ひとつでも飛行機で伺って謝罪に行くとのこと。
中間の代理店さんには全く落ち度がないのに、施主さんと我々の間に挟まって苦しんでおられる。このまま解決しないとその代理店さんをずっと苦しめてしまうことになる。
それで最終的にはその代理店さんのために、うちで費用を負担することにした。直接取引だったら、施主に直接、お支払いいただけないなら直すことはできませんと伝えるだろう。
正直こちらも全く納得いかないが、そこはグッと堪えて目の前の我が社のお客様に安心していただければそれでいいと思おう。