私は長い間(かれこれ10年以上)小学校のPTAで広報の仕事をしている。
ほとんどの親御さんと一部の先生は全くやる気がなく非協力的なのだが、中にはとても協力的な人もおられる。
特に、次の3学期担当の若い女性の先生。
先日、私の携帯にその先生から電話がかかってきて、「3学期担当のPTA理事さんと委員さんの名前を教えていただけますか?」と聞かれ、何するのかな?と思いつつ、調べてお伝えした。
その数日後、再び先生から「3学期の広報誌をこれから作っていくにあたり、PTA理事さんと委員さんとで集まることになりました。しかし皆さん今までやったことがないので、もし都合が合えば西森さんも参加していただけないでしょうか?」
と連絡があった。
私は広報部の仕事を長くやりすぎたせいで、あまり意欲がわかず、新しいことにも挑戦しなくなっていた。
去年と同じようなことしとけばいいやという気持ちになっていた。
しかしこの先生は、いやいや渦に巻かれるのではなく、自らが渦を作り出そうとしている。
先生の仕事はとても忙しそう。
特にこの小学校は「不夜城」と呼ばれており、毎晩夜遅くまで職員室の明かりがついている。
少しでも自分の仕事を減らそうと思うのが普通だと思うが、この先生は自ら動いてPTAの皆さん(広報代表の私も含め)を引っ張ろうとしている!
しかも金にもならんのに。。。
私は驚くと同時にとても嬉しくなり、もちろん行きますよ! とお伝えした。
一人の前向きな行動が人の心を動かし、ものごとを成功へと導く。
ことなかれ主義、見て見ぬ振り、仕事が忙しい、
世の中それが普通なんだと半分諦めていたからこそ、自ら進んで行動することがとても素晴らしく尊く感じた。
この若い女性の先生を見習い、自分も嫌なことでも進んで動いて、自ら渦をつくっていく人間になろうと誓ったのであった。
払いたいと思われる人になる
先日の会合で、松江を代表する企業の社長とお話をさせていただく機会があった。
その会社は工事代金が高くて有名だが、多くの顧客がおり、あちこちで工事をしているのを目にする。
その社長に、「なぜ工事代金が高いのに、多くのお客様が発注して下さるのか?」と大変失礼な質問をしてしまった。(酔っ払ってたので)
するとその社長は、「金額を下げれば簡単に仕事は取れる。しかしそれは営業の力ではない。金額が高くてもその人にお願いしたいと思われるようになければならない」とおっしゃった。
確かに、そこの会社の営業さんも現場の人も、とても魅力的で好感の持てる方が多い。
例えば給与や賞与にしてもそうだ。
「この人にはもっと多く払いたい」と思う人もいれば、「この人はまだ給与の分も働いていない」と思う人もいる。
仕事への頑張り度、会社への貢献度、人間性などによって自分の独断で考えているのだが、それでは納得できないという人も出てくる。
なので、「どうすれば給与をもっと多く支払いたいと思われる人になるか?」というのを明確にし、納得してもらえるようにしていこうと思う。
そして、仕事においてもお客様に「もっと弊社にお願いしたいと思われるようになるにはどうするか?」という視点で考えてみよう。