数字で経営する ー機関紙146号ー

今回の機関紙は、経営を数字で判断することの重要性について書かれていた。

今回の機関紙の中に掲載されていた経営体験報告の中で、「仕事を一生懸命にやっていれば数字(売上)はついてくる。」という意見に対し、先輩から「全然意味が分かっていないな。そんなことだから会社も従業員も大変な目にあっているのだ。」と叱られ、悔しい思いをしたという記事があった。
私も以前、違う方にそのように教わったので、何がおかしいのか分からなかった。それで、再度読み返してみた。
私なりに理解したことは、ただやみくもに一生懸命に働くだけではダメだということ。「目標を明確にする」ことが大事なのではないかと感じた。
例えば私はダイエットをやっているが、いつまでに○キロ落として○キロにするぞ!と目標を立てると、毎日体重計に乗り、思うように落ちていないと食事を減らしたり、運動を増やしたりと対策をうつことができる。
しかし、目標も期限も明確に設けず、ただやせようと思ってるだけでは、いつまでたっても痩せやしない。「ダイエットは明日から!」などと言って、とにかく自分に甘くなるのだ。
普段の仕事においても、工程表のない仕事は、ズルズルと遅れがちになる。
まずはいつまでに完成させるぞ!という目標が必要なのだ。
よくブラック企業で、「数字だけを追いかけて、殺伐とした雰囲気となった」という話を聞くが、これは利益の目的(事業の目的、意義)が明確になっていなかったからではないか?塾長は次のようにおっしゃってる。

「それは従業員のためです。経営者個人のためではありません。雇用する従業員とその家族を未来にわたって守っていくために、内部留保を豊かにし、企業の経営基盤を万全のものとしていかなければなりません。」

つまり、従業員を守り幸せを追求するという「利他の精神」が大前提であるわけで、決して自分だけが儲かればいいということではないと、従業員が理解しているかいないかではなかろうか?
そのためにも、やはり私も目標数字は必要であると思うのです。
そして「従業員一人ひとりが日々自分の役割を理解し、それを果たすことができるような、明確な目標数字を設定しなければならない。」

「京セラでは、月次単位で毎月計画を作成、月が終われば、その数字を見て至らなかった点を反省し、改善のアクションを含めた翌月の予定をたてていく。」

今の自社が苦しいのは、去年までやってた数字でのPDCAをやらなくなったからだと思う。ズルズルと軽々計画の策定を引き伸ばしてしまった私に責任がある。
大変反省してます。ようやく形になりつつあるので、早速今月から取り組んでいきます!
最後に、仕事の喜びについて書かれていた。

「労働で得られる喜びは特別な喜びであり、遊びや趣味とは全くとって替えられない。精神を集中し、飽くことなく努力し、辛苦を克服して目標に達したときの達成感は、世の中で外には比べられない喜びである。仕事は人生で最も大きな比重を占めているため、労働や仕事の中から充実感を得られなければ、たとえ他のことで楽しみを見つけても、最後にやはり虚しさと物足りなさを感じてしまう」

私は、従業員が誇りを持って生き生きと働ける会社にしたい。
そうするためにも、高い目標を持ち、従業員が一丸となって挑戦していく会社にしていきます。

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