「生き方」を読んで(2011年12月の感想)

ブログを整理していたら、7年前に読んだ稲盛さんの「生き方」についての感想がでてきたので、アップしときます。我ながらなかなかいいこと書いてます。

2011年12月07日

「生き方」を読んで

経営や人生には色々と考えさせられることが何度もあります。
稲盛和夫著の「生き方」という本には、人は何のために生きるのか、何のために働くのかが書かれています。昨日久しぶりに読みましたので、大切な部分をメモしておきます。
『成功のイメージをカラーで鮮明に描く。』
『イメージが克明に目の前に見えたとき、その想いは成就する。』
まずはこうなりたい!という強い願望を持ち、それを目を閉じていても鮮明に浮かび上がるようになるまでイメージをする。ビジョンを細部まで明確にイメージすることで、それが達成される確立は高くなるようです。他の大経営者は、まるで未来に行ってきて、実際に見てきたかのようにビジョンを明確に持っているとおっしゃってました。ボンヤリとしたイメージではやはり弱いんですね。
『今日一日の繰り返しが、一週間、1ヶ月、一年となり、気が付いたらあれほど高く手の届かないように見えた山頂にたっていた。』
『いたずらに明日を煩ったり、将来の見通しを立てることに汲々とするよりも、まずは今日一日を充実させることに力を注いだ方がいい。それが結局、夢を現実のものとする最善の道。』
今日という1日を一生懸命頑張って生きるということです。
口で言うのは簡単ですが、これを毎日やり続けるのはとても難しいことだと思います。
会社で毎日のように起こる様々なことを精一杯こなしているばかりだと、自分の想い描く姿にいつになったら到達できるのかと不安を感じることがあります。あの稲盛さんでさえそうだったようです。しかし、毎日を一生懸命働き、誰にも負けない努力を続け、一歩ずつ積み上げてきた結果が、今の京セラの姿であると稲盛さんは書いておられます。
経営者であれば叱る人が周りにはあまりいないので、つい自分との約束を破ったり、楽な方に流されたりしがちです。夢を実現するには、自らを律する強い意志が必要です。
『人間の能力は無限である。』
どんな困難な仕事でも引き受ける。
その時点では実現は困難だが、そこから考えに考えを重ね、何度も挑戦し続けることで不可能が可能になる。それを行うことで人間の能力は向上していく。
私も困難な仕事を今まで何度も引き受けてきましたが、必ず最後には何とかなっていました。それが自らの成長に繋がったと断言できます。
人の持っている能力は、なかなか分かりづらいものです。私も今まで、社員に仕事を任せる時は不安で仕方がないのですが、結果的に私が思う以上の成果を出すことの方が多いです。
能力を引き出すには、やはり人に責任を持たせて任せることが大切であると感じました。
『事業の原理原則は、会社の私益やメンツにあるのではない。社会や人の役に立つことにある。』
『才を私物化してはならない。私有物として私利私欲のために使うのではなく、公の利として自分の能力を発揮する。』
何のために事業を行うのか。何のために生きるのか。
結論として、世のため人のために自分の能力を役立てることではないかと思います。
これからも決断に迷うことがあった場合、たとえ自分にとって困難な道であったとしても、人として正しい道を進もうと思います。
経営者が儲けるために会社があるのではないのだと思います。
やはりそこで働く社員の幸せのため、そして商品を必要としてくれるお客様のために会社は存在しているのだと思います。その結果でえある利益は、更に良い商品やサービスを世の中に提供するため、そして税金として地域社会に還元するためです。だから会社はどんなことがあっても継続していかなければなりません。

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