昨日、京都の大手ディスプレイ会社の社長と同席させていただく機会があった。
この方は私と同じく盛和塾で学んでおられる。会社の規模は売上で300倍くらい違うが、いつも気さくに声をかけていただき、私は緊張しながらもありがたくお話しを聞かせていただいている。
そのお話しの中で、経営理念について話された。その内容が、今まで私が思っていたものがガラガラ音を立てて崩れ去って行くような、なるほど!と思うものであった。
その内容とは、経営理念とは社長そのものではなく、社長も従業員も共に目指し続ける別の人格(=会社の人格)のものであり、それは社長が変わろうが、永遠に持ち続けるものであるということだった。
言葉で表現するのは難しいが、経営理念とは社長より偉く、社長を含む全従業員が経営理念という光り輝くものを取り囲んで崇拝するイメージ。
私はそれまで、経営理念とは社長の考えそのもの(もちろんそれもあるが)であり、一番偉いのが社長で、その考えを従業員に理解してもらうために明文化したものであるというところまでの認識だった。
だから、社長の考えが変われば理念も変わるし、社長の方が偉いから、理念に反することをやってもまあ誰にも叱られないから。。。みたいに思ってた。
しかし、大きな企業では社長が交代していくのが当たり前。その度に理念が変わっていったらどうなるか?
また、社長の考えを理解してもらうための理念であれば、社長が理念と違う発言や行動をした場合、社長はやることと行動が一致してないと従業員に愛想をつかれるだろう。
そうではなく、理念とは社長も従業員も目指し続ける光であり、社長でもまだ30%しか到達してないけど、そこに向かってみんなで進んでいこう!というものであると私は解釈した。
その話を聞き、今までの理念について学んできたことがスーッと腹に落ちた。
たまたまその日に見た知り合い社長のSNSでも、「今まで社長自身が経営理念という認識だったが、社長より経営理念を上位に位置し、全員がその理念に従うことが必要」という記事を書いたことを思い出し、見事に繋がった。
外に出るとお金は使うが、こういった新しい発見やつながりを得ることができる。会社の中に閉じこもってばかりじゃ得られるものは少ない。ご縁に感謝するとともに、ここで得られたものを会社に、そして島根に還元していきます。