今回のテーマである「利他の心をどう高めるのか」についてはあまり触れられておらず、塾長の従業員に対しての真剣な考え方が書かれていた。
以下、心に残った部分を抜粋。
『雇用関係で来るならもういらん。死ぬほど苦労してでもお前の面倒は俺が見てやる。お前もまた会社のためにがんばってくれよ、と。』
『あんたらを絶対に、不幸にはしやせん。みんながんばって会社がうまくいったら、必ず幸せになるようにしてやるということだけは約束する』
『オイ、お前ら欺される勇気はないのか、欺す男かもしらんが、欺されてみる勇気はないか。まだ若い。1年間欺されて、それから辞めてもいいやろ。俺がええ加減な男で、欺したと思ったら俺をドスで刺してもいい。』
果たして私がここまで従業員に対して考え、思いを伝えられているかというと、正直まだまだだなと感じた。
少し古臭いようにも思うかも知れないが、私だったらこのように言ってもらえたらとても嬉しくなるだろう。
このような「男気」を持って、従業員に接していきたい。
・何か問題やトラブルが起きた場合、
『なあなあで、反省をして、というのじゃなくて、恥部までえぐり出して、全部棚の上に並べて、それで解決するようにします。 』
表面上だけでお互い理解したつもりで解決させず、全てをさらけ出して根本から見直していく。本気で真剣に関わることが大切だと感じた。
「一日一日をど真剣に生きる」というフィロソフィをこないだ学んだばかりだが、恐らく稲盛さんは全てにおいてど真剣に取り組んできたからこそ、人間としての迫力があり、周囲もついて来られたのだと思う。
私はまだまだ中途半端で、そのような気迫は周りに伝わっていない。
やはりまずは自分が変わらなければ、何も変わらないのだ。
最後に、盛和塾中海(現在の盛和塾山陰)の設立総会の記事が小さく載っていた。
この号は1993年(25年前)の発行で、そこには設立メンバーの言葉も載っていたのだが、
正直な感想は、25年も勉強して、きちんと経営を伸ばしておられる会社がどれだけあるのか?
確かに会社を長く続けていくのは大変なことだと思うのだが、それだけでは自分にとっては物足りないように思えてならない。
何が言いたいかというと、盛和塾に入っただけでは、会社は決して良くならないと私は思っている。
盛和塾に入らなくても、経営を伸ばす人は伸ばすし、ダメな人は何をやってもダメ。
学んだだけで満足してないか?
知ってることと、行動は全くの別物。
泳げない人が、クロールの泳ぎ方を本で読んだだけで泳げるようにはならない。
学ぶからには、必ず行動して結果を出してみせます。