人格の上に技術がつく

今日、隣の美容院に髪を切りに行った。

すると、次から次へとスタッフの方が「いらっしゃいませ」と挨拶に来られる。

流して言っているのではない。わざわざ近寄ってきて挨拶されるのだ。

その対応が素晴らしいなと思い、オーナーのTさんにそのことを告げた。

するとTさんいわく「技術だけあってもダメ。人間性があって、その上に技術がついてこないと。」

また、「相手がどうなりたいのか、何を考えているかを気づけるようにならないと、本当にお客さんに満足してもらうことはできない。」とも。

だから、ゴミが落ちていたらすぐに気づいて拾うだとか、喉が乾いてそうなら、何か飲み物をお出しするとか、とにかく周りや相手をよく観察して、心づかいを徹底(を目指)しておられるらしい。

そしてそういうことができるスタッフは「必ずお客さんに満足してもらえますよ。」

こういう店の雰囲気は、空気となって現れる。

他店の話だが、私はその店がオープンしてからの常連で、オーナーとも知人なのだが、何人かのスタッフの方が私の目の前を横切る際に「いらっしゃいませ」の一言も言われないので、これは言ってあげた方がいいかなと思ってオーナーに忠告したところ、なんやかんや言い訳みたいなことを言い出して違和感を覚えたことがある。

まあそれからも似たようなことがあったので、そこはもう行くのをやめた。

技術もお店の作りも一級だったけど。

そこのスタッフにもお店にも、なんかあまりいい雰囲気を感じなかった。

隣の美容院は、今スタッフが30人以上おられるそうで、支店もいくつかあり、お店はいつも多くのお客さんで賑わっている。

大したもんだと思っていたが、やはり人格を磨くことに最も力を入れておられたから、今の姿があるのだと思った。

そしてオーナーが光熱費などを節約する姿を見て、「私たちも見習わなきゃ」と自分たちで考えて行動をしてくれるようになったそうだ。

スタッフの方も立派だが、そんな風土を作られたオーナーが一番立派!

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